情報化社会って何だろう!?

 最近は、電車のホームや混みあった地下街を歩いているとスマホに見入っている人とぶつかりそうになり、気づいた相手が迷惑そうな顔をしてくれる。 スマホを見ている人が悪いとも思わないが、何を見て歩いているのかと不思議に感じる。
ただ、外国人が目的地を探すのにスマホを見ながらウロウロしている姿には、言葉が通じれば教えてあげるのにと自分の語学力の無さに寂しい思いをする今日この頃である。

 確かにスマホは色々な意味で便利道具であり、日常生活から切り離すことができないものとなりつつある。 この様に情報機器が手放せない道具となったことが情報化社会なんだろうか。 そうだとも言えないし、そうでないとも言えない。

 私がコンピュータと出会ったのは、学生時代だった。 コンピュータを知りたいと思った訳ではないが、研究テーマはコンピュータを使わざるを得ないものだった。 ひょっとしたら指導教授の罠に嵌ったのかもしれない。 指導教授は多分これからの時代、コンピュータが重要な位置を占めると理解しておられたのかも知れない。

 いずれにせよ研究テーマを熟す中で、課題そのものへの取り組みより、コンピュータを理解し、使いこなすことが求められた。 当時大学にはコンピュータが設置されており、それを必要とする研究者や学生が入れ替わり利用していた。 私もその一員に加えていただくことが出来、先輩やコンピュータセンターの管理者から色々指導を受けた。

 当時、コンピュータは昨今の様な情報処理装置ではなく、あくまでも計算ツールであった。 今となれば超巨大電卓だったと言える。 私の研究テーマはコンピュータを利用して偏微分方程式を解くことを必要としていたので、それをプログラム化することから始めた。 今となっては利用者も減ったと思うが、FORTRANと言う言語が私の道具となった。 コンピュータ言語に違和感は感じなかったが、机上で計算することと、プログラムを作成して、コンピュータに計算させることの感覚の違いには少し戸惑った。

 こんなことで、二十歳ごろに私のコンピュータとの関わりが始まった。 それから半世紀、このブログで私が遭遇したことを色々書き綴りたいと思います。