骨董品の情報システム屋が目指すもの

「人」と「組織・仕事」の調和、そして「人」と「情報」の調和を目指して

 これまで企業や組織は業務の効率化や質の向上を求め、その特効薬的方策の一つとして「情報」の有効活用を目指して来たと思います。 企業組織の業務効率化は、1960年代からコンピュータ導入が盛んになることに呼応して、「ヒト」「モノ」「カネ」という経営資源に止まらず、それを適切に活用するための「情報」も重要な経営手段と位置付けられる様になりました。 その結果、情報活用のための電子技術も互いに切磋琢磨する様に、信じられない発展を遂げ今に至っています。
 それらの手段は日常生活にも浸透し、コミュニケーションや情報公開・入手に不可欠なものとなってきました。 しかし、その発展が「ヒトを人として高めたか?」と考えると疑問な点も多々あると感じます。
 我々は、情報や情報処理手段に振り回されるのではなく、それらを有効に活用することにより、仕事や日常生活に於いて「安心・安定」を享受できる「人を要」とした情報活用環境の実現に寄与したいと努力しております。

 現在、「人」と「情報」の調和をめざし、いかがわし集団(団体)に参加しています。
その団体の名称は「キャリア・アナライジング研究所 略称:A-LAB」です。
なんじゃ~、そりゃ!という感じですが、近いうちにお役に立てることを目指しています。

  URL : https://code-think-place.com/bizdemarche/ca-lab.pdf

                    一度ご覧いただければ幸いです。


「見当」という言葉

 浮世絵などの緻密な絵が版画であることを知ったのは、高校時代だった様に記憶している。 油絵や水彩画とは違う趣きがある日本の版画は海外の画家やコレクターにとっては重要な芸術品らしい。 芸術に造詣を持たない私は深い魅力を感じる訳ではないが、その細かい仕事には驚く。 しかも選ばれた材質ではあろうが、「木材」と云う割れやすい素材での細工には相当な苦労と技があるのだろう。


 単色刷りなら、版下を1つ作れば良いが、多色刷りとなると色の種類ごとに版木をそれぞれに作っていくらしい。 色の数だけ制作された版下を順次重ね合わせて刷り込んで行くのだろう。 しかし、版画としての完成図から色の種類ごとに版下を分解し、それをつなぎ合わせた結果をイメージできるという力量は、私には想像できない。

 しかも寸分の狂いもなく、一枚の紙に重ね刷りされるその技は、版木を彫る難しさに劣るものではないだろう。

 何枚にも彫り分けた部位ごとの版木に目的の色を付け、和紙を押し当て絵を写し取って行くためには、ちょっとしたズレも許されない。 このためには、色ごとの版木の共通した位置に、和紙を位置合わせする「目印」が彫り込んであるらしい。
 この紙を合わせる目印のことを、『見当』というらしい。

見当をつける」、「見当外れ」などは、日常何気なく利用する言葉であり、版画が起源であることを知らずに使っていた自分を恥ずかしく思う。

 木版印刷は、凸版印刷の基本だろうと思う。 印刷の歴史においても同じ内容の印刷物を制作するための基本的な技術であり、凸な部分にインクをつけ、紙を押し当てることで同じ印刷物を多量に制作することができる便利技法であろう。 東洋においても、西欧においても何百年、いや千男百年も以前に生み出されたものらしい。 同じ内容を多くの人に知らしめるためには恰好の方法だろう。 そんなことで宗教の世界での普及は歴史的遺産としても著名なものを作りだしている。
 Wikipediaに木版を彫る彫り師の木版画と云う面白い内容の紹介が記載されていた。(右図)

 大阪弁なのか、「しんきくさい!」、「らちがあかぬ!」という日常的な言葉に使われている「しんき」や「らち」という単語にも語源がある。 この様なことも豆知識として知っていると面白いものである。

テレビ報道で見た「新聞配達所」のご苦労

 読まれなくなった新聞に関する話題は色々あるが、各新聞配達所は購読者の目減り防止、しいては新規購読者の獲得に大変なご苦労がある様だ。

 新聞を配達して貰っている側の感覚としては、特段気に止めることがないご苦労も多々ある。 例えば、かなり以前からではあるが、雨の日に投函される新聞がビニールの袋に入れられる様になった。 確かに雨に濡れた新聞はどうしようもなく、乾かしても紙がよれよれになり、ページをめくるのも儘ならない。 こんなことへの配達所の配慮でビニールで封をする様になった。

 折角の配達所の配慮も見方を変えれば、最近話題になっているレジ袋と同じ様にプラごみ公害の一因になるのかも知れない。 全てにおいて良いことばかりとは行かない様だ。

 テレビ報道では、最近雨の日以外もビニールで封をする配達所があるらしい。 天候不安定な昨今、万が一の夕立対策かと思いきや、「花粉対策」だとの説明だった。 花粉症ではない小生にとっては思いもよらぬ理由だった。 未明に投函された新聞を朝ページを捲るだけでくしゃみが出るという購読者との雑談を聞いてその様な対処をすることになったと云う説明だった。


 花粉とは無縁の筆者にとっては、なるほど!と言ってしまうようなことだった。

 この様なサービスのために自動包装機なるものが存在する。 新聞に限らず濡れや汚れを避けたいものを手早くビニールに封入する装置である。 素人が思いつく様な便利道具は大抵存在する。