サポートビジネスの難しさ(2)

 仕事をしていると、「目標を持て!」や「目的を具現化しろ!」と云った言葉が管理者や指導者から発せられるのは珍しいことではない。 然し、そう簡単に具体化できるものではない。 力量がないのか、努力が足りないのかと原因を考えてしまう。 力量や努力は人によって差はあるだろうが、結果が出ないのは、その様なことが原因だとは思えない。

 学校の試験前の一夜漬けだったり、今日できることは明日でもいいかと云う様に、我々一般人は「崖っぷち」にならないと行動に移せないのが常だと思う。 目標を持ったり、目的を具体的なものにするべき状況は、まだ「崖っぷち」状態になっていない、余裕のある場合だろうと思う。

 普通我々一般人は今為すべきことに追われたり、気になったりしているのが日常であり、余裕がある状態というのはそうはない。 目標を持ったり、目的を具体化したりと云ったことは前述の様に今困ることではないため、ついつい後回しになり、折角の余裕がある時はついついリラックスしてしまうのが常人だろう。

 しかし、何らかの成果を修めた諸先輩は、ついついリラックスしてしまう時間を惜しんで考えを巡らした人々であることもよく判っている。 「好きこそものの上手なり」というのは的確な言葉であり、好きであれば、リラックスしてしまう余裕を上手く使おうとするのだ。

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