読まれなくなった新聞

 先日娘との会話で、自宅で新聞を購読していないことを改めて知った。 私が育った家では両親、姉ともに新聞を良く読み、色んなことを知っていた。 そんな家庭環境に反発する訳でもないが、私自身は他人が綴った活字を読むのが至極苦手であった。 小学校のころから殆ど読書もしたことがない。

 小学校の夏休みの宿題は、母親と姉には結構迷惑をかけた。 今もその様な宿題があるのかは知らないが、「読書感想文」である。 母親と姉の努力で、夏休み後の登校日に先生に叱られることはなかった。

 そんなことで、読書だけではなく私自身新聞を読む習慣もあまりない。 社会人になったころは、社内や顧客との日常会話に引け目を感じることもあった。 その為、時間がある時は自宅で購読している新聞や気懸りなことを耳にした時は、駅の売店で新聞を買い求めることもあった。 しかし、好きではないことは長続きせずそのうち器用で日常を遣り過ごすことが多くなり、自分なりにテレビや人との会話で情報を得る処世術を身に着けて行った様に記憶している。

 私の様に活字を読むことが好きではない人は別として、新聞を購読しなくなった昨今、その原因はどこにあるのだろうと思い娘に問うてみたものの然したる理由を聞くことはできなかった。 ただ、面白い答えを得ることができた。
「若い人が新聞を読まない訳ではなく、会社がとっている新聞は結構皆読んでるよ。」と言う。

 ということは、新聞を必要としていない訳でもなく、お金を払ってまで読もうと思わないということなのだろうか。 もっといろいろな層の人にも、新聞に対する意見を聞いてみようと思う。

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